セロトニン症候群の原因

発生頻度は1%未満と言われている、「三環系抗うつ剤」や「セロトニン再取り込み阻害薬」などの薬物が引き起こす副作用『セロトニン症候群』。
ですが、発生すると症状の進み方が早く、重症の場合には死に至ることもあり、重大な副作用として認識されています。

『セロトニン症候群』は「SSRI」や「SNRI」などの抗うつ剤を服用中に、脳内のセロトニン濃度が高まることによって起こります。
通常は多量摂取した際に発症することが多いのですが、単剤を規定量で服用しても発症することが分かっています。

また、他のセロトニン動作系の薬との相互作用でも、多量摂取の際と同様に脳内のセロトニン濃度が上昇して発症します。

主なところでは、「SSRI」と「モノアミン酸化酵素阻害薬」を併用したり、「SSRI」とセロトニン生成の材料となる「トリプトファン」の併用、「SSRI」と咳止め薬「デキストロメトルファン」の併用、「SSRI/SNRI」と偏頭痛治療薬である「トリプタン系薬剤」の併用などが挙げられます。

薬剤以外では、心を落ち着かせるサプリメントとして販売されている薬用ハーブ「セント・ジョーンズ・ワート」の多量摂取でも『セロトニン症候群』の発症の可能性があります。
「セント・ジョーンズ・ワート」は「SSRI」などと同様、臨床的にも認められるほどの「セロトニン再取り込み阻害作用」を持っているため、「SSRI」と同じように他の薬剤との併用は禁忌となっています。