セロトニン3受容体拮抗薬の副作用

腸内の「セロトニン3受容体」と結合することにより、セロトニンの過剰分泌による下痢や腹痛、吐き気などを抑えてくれる『セロトニン3受容体拮抗薬』にも、やはり副作用はあります。

抗ガン剤治療の際の悪心や吐き気を抑えてくれる『セロトニン3受容体拮抗薬』には、あまり重篤な副作用は見られず、人によって頭痛や頭重感・倦怠感・発熱などがある、という程度です。

ですが「過敏性腸症候群(SBI)」治療に使用される『セロトニン3受容体拮抗薬』の場合、時に重篤な副作用が起こることも。

主な副作用は「硬便」と「便秘」ですが、海外の事例では、類似薬により重い便秘を発症し、合併症による腸閉塞などが引き起こされた、という報告もありますので、服用中に3日以上便通がない場合は医師に相談したほうが安心です。

以前は、女性患者が使用した場合に重篤な副作用が表れやすく、効果面でも問題があったので、男性患者に限り投薬を認められていました。
ですがその後、女性を対象に量を減らして改めて試験したところ、効果が認められ、副作用も許容範囲内に収まったので、現在は治療薬として承認されています。

他の薬との飲み合わせも重要です。
「抗うつ剤(SSRI)」と併用すると薬の血中濃度が高まって副作用が強くなる可能性があり、また「抗コリン作用」を持つ腹痛止めや、「フェノチアジン系安定剤」「三環系抗うつ薬」などと一緒に飲むと、便秘や硬便などの副作用が出やすくなることも。

下痢止めの「ロペラミド」、コデインやモルヒネなどの「アヘンアルカロイド系薬剤」との併用で重い便秘を起こす可能性もあります。
アヘンアルカロイド系の薬は下痢止めのほか、咳止め・痛み止めとしても処方されるので注意が必要です。