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セロトニン3受容体拮抗薬

『セロトニン3受容体拮抗薬』とは、腸に存在するセロトニン受容体と薬剤とが結合することで、過剰になったセロトニンの作用を抑える薬です。

主に、抗ガン剤治療の際の吐き気や嘔吐を軽減したり(制吐剤)、『過敏性腸症候群(SBI)』の治療(下痢・腹痛の緩和)に使用されています。
『5-ヒドロキシトリプタミン3受容体拮抗薬』『5-ht3受容体拮抗薬』と呼ばれることもあります。

薬品名としては、制吐剤なら「カイトリル(グラニセトロン塩酸塩)」「ゾフラン(オンダンセトロン塩酸塩水和物)」「セロトーン(アザセトロン塩酸塩)」などがあります。

過敏性腸症候群の治療薬としては、「イリボー(ラモセトロン塩酸塩)」がよく知られています。

腸過敏性症候群の治療には、消化管の働きを活性化させたり抑制したりする薬や、乳酸菌を増やして腸内環境を整える薬、腸の異常な働きを抑えて腹痛を緩和する「抗コリン剤」などが使用され、便秘型・混合型の場合は下剤などもこれらに併せて処方されていましたが、2008年に発売された『セロトニン3受容体拮抗薬』(イリボー)は、服用後、早い段階から下痢や腹痛の症状を確実に改善する薬として注目されています。

『セロトニン3受容体拮抗薬』の実験では、女性患者に対して効果があまり見られず、副作用も強く現れたため、男性患者のみに処方される薬として承認されましたが、その後の追加実験で、量を減らして投与すれば女性患者に対しても効果を発揮し、副作用も容認できる範囲内に収まったので、女性にも処方できる薬として改めて承認されています。


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